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蒲田福音劇場その107 「汚れ、疲れていた足が」 [蒲田福音劇場]

蒲田福音劇場その107

「汚れ、疲れていた足が」

あれは十字架につけられる
一週間くらい前のことだった

ベタニアの村に行った
マルタとマリアとラザロの家だ
この日は他の客もいた

マルタはあいかわらず
一所懸命にごちそうしてくれた

ラザロも元気になって
一緒に食卓についた

マリアもあいかわらず
ぼくの足もとにすわっていた

ところが、とつぜん、マリアが
ナルドの香油の壺を取り出して
全部ぼくの足に塗ってくれたんだ
そして髪の毛で拭いてくれたんだ

ほこり道を歩き続けて
ぼくの足は汚れ、疲れていたけれど
とても気持ちよくなった
良い香りが家じゅうに満ちあふれた

けれども、ユダはこう言った
香油を三百万円で売って
貧しい人びとを助ければ良かったのに

だからぼくは言ったんだ
ぼくは天国に帰らなければならない
少しの間お別れしなければならない
マリアはその準備をしてくれたんだ
ぼくはすぐにもどってくるけどね

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蒲田福音劇場その106 「永遠につづくものを ぼくはきみに手渡そう」 [蒲田福音劇場]

蒲田福音劇場その106

「永遠につづくものを
ぼくはきみに手渡そう」

いいかい
神さまは力を送ってくれる
目には見えないけれども
その力はきみのなかに満ちあふれる

きれいな空気を
胸いっぱいに吸った時のように
一晩ぐっすり寝て
朝気持ちよく目覚めた時のように
おいしいものを楽しく
おなか一杯にいただいた時のように
バナナジュースをごくごく
飲み干したときのように
神さまの力がきみのなかに満ちあふれる

ぼくの仕事はこのことに
きみに気づいてもらうこと
ぼくが毎日生きて、毎日話しているのは
これに気づいてもらうため
神さまの力をきみにわたすため

それをぼくから受け取ってほしい
ぼくのすべてから
それを受け取ってほしい

ぼくの肉を食べ
ぼくの血を飲む
そのつもりで
ぼくのすべてを
一番大切なものを
目に見えないものを
世界のおおもとを
永遠につづくものを
ぼくはきみに手渡そう

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蒲田福音劇場その105 「見えないおかたに気づくようになる」 [蒲田福音劇場]

蒲田福音劇場その105

「見えないおかたに気づくようになる」

先生、この人は
生れた時から目が見えません
きっと何か悪いことをして
罰を受けたのでしょう
この人が罪を犯したのですか
それともこの人の両親ですか

とんでもない
この人が罪を犯したのでもなければ
両親でもない
おまえたちは、こんな人には
神さまは何も良いことをしてくれない
などと言うが、とんでもない

むしろ、神さまの愛は
この人に注がれている

わたしはこの人に光を与える
わたしは闇の世界の光となる
夜を照らす光となる

さあ、あなたの目に
この土を塗ろう
あなたは、シロアムの池に行って
この土を洗い落としなさい

そうすれば見えるようになる
見えると言っている人たちが
見ているものも見えるようになるが
それだけではない

彼らが見えていないものも
わかるようになる
見えないけれども
ここにたしかに永遠におられる
お方に気づくようになる

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蒲田福音劇場その104 「根っこの支えはただ神さまだけ」 [蒲田福音劇場]

蒲田福音劇場その104

「根っこの支えはただ神さまだけ」

ああ、腹が減った
もう四十日も何も食べてない
おなかがぺこぺこだ
何も入っていない
すっかり空っぽだ
だけど、ここは荒れ野
食べるものなどどこにもない

では、この石ころをパンに
変えて食べればよいではないか
おまえは神の子なら
それくらいできるはずだ

たとえできたとしても
ぼくはそんなことはしない

パンはみなでわけて食べるものだ
ぼくひとりのために
石をパンに変えたりはしない

それに古くから伝わるあの巻物が
教えてくれた
ぼくたちを生きるようにしてくれるのは
パンだけではない
神さまが語りかけてくださる
希望の言葉と慰めの言葉
いのちの言葉だ
神さまの言葉にあふれる
神さまのお心だ

それなら、ここから飛び降りてみろ
あの巻物には
天使たちが助けてくれる
天使たちが支えてくれる
と書いてあったはずだ

いや、あの巻物は
神さまを試してはならない
神さまに証拠を求めてはならない
どうなるかははっきりとは
わからないけれども
神さまがなんとかしてくださる
と教えてくださった

それなら、おれを拝んでみろ
そしたら、この世界をおまえにやろう
なんでもおまえの思うとおりにできるし
なんでもおまえのものになる

悪魔よ、うしろに下がれ
あの古くからの巻物は
ただ神さまだけを拝むことを
ただ神さまだけを
ぼくたちの主人と呼ぶことを
ただ神さまだけを
ぼくたちの根っこの支えにすることを
教えてくれている

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蒲田福音劇場その103 「神さまはわたしの羊飼い わたしはそれで十分だ」 [蒲田福音劇場]

蒲田福音劇場その103

「神さまはわたしの羊飼い
わたしはそれで十分だ」

皆がお腹を空かせている
五千人はいるだろう
そんなにたくさんのパンを
どこかで買うことができるだろうか

百万円分のパンを買っても
一個か二個ずつしか配れません
そもそもパン屋一件のパンを
全部買い占めても
ぜんぜん足りません

先生、この少年が
大麦のパン五つと魚二匹を
持っています
でも、五千人に食べさせるには
何の役にも立ちません

神さまはわたしの羊飼い
わたしはそれで十分だ
神さまはわたしを
緑の牧場にすわらせ
こころを生き返らせてくださる
食卓を用意してくださる

え、先生、いま、何て言われましたか

いや、皆をすわらせなさい
草の上にすわらせなさい

神さま、あなたはわたしたちに
このパンをくださいました
わたしが持っているこの籠の中には
あなたがくださったパンと魚があります
まことにありがとうございます
心から感謝いたします

さあ、パンを食べてください
お腹いっぱい食べてください
魚もとってください
好きなだけとってください
まだまだたくさんあります
もう少しいかがですか

先生、ありがとうございます
いっぱいいただきました
あなたからいただいたパンと魚の
あじわいが、おいしさが、喜びが
わたしのなかに満ちあふれています

そうか、それはよかったな
残ったパンの屑を集めなさい
無駄に捨ててはならない

先生、籠が足りません
最初にパンが五つあっただけなのに
十二の籠に集めても
パン屑が溢れます

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蒲田福音劇場その102 「幸せの順番など待たなくても、あなたはいまもう起き上がれる」 [蒲田福音劇場]

蒲田福音劇場その102
「幸せの順番など待たなくても、あなたはいまもう起き上がれる」

もう38年も待っている
あの池の水が動くとき
そこに入れば癒される

だから、ここには
病気の人、目の見えない人、
足の不自由な人、体の麻痺した人が
集まっている

けれども、水が動けば、
みんな、我先に池に入ろうとするから
おれはもうずっとこのままだ

三年前もだめだった
おととしもだめだった
去年もだめだった
そして、今年も
だから、たぶん来年も

あなたはもうずっとここにいるのですか
池の水には浸かれないのですか

水が動いても、誰も
池の中に連れて行ってくれないのです
他の人が先に入ってしまうのです

起き上がりなさい

でも、今は水は動いていません
それに、池の中まで歩いて行けません

起き上がりなさい
池に入らなくても大丈夫
あなたは池に入りたいのか
それとも起き上がり、歩きたいのか

あなたは起き上がれる
あなたは歩ける

あの池に入る順番など待たなくても
わたしがあなたを起き上がらせ
わたしがあなたとともに歩くから

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蒲田福音劇場その101 「きみたちをひとりにはしない」 [蒲田福音劇場]

蒲田福音劇場その101
「きみたちをひとりにはしない」

ぼくはここからいなくなる
きみたちは追いかけても
そこには行かれない
きみたちは罪から
出ることはできない

先生は死んでしまうのですか

きみたちは下にいる
ぼくは上にいる
きみたちはこの世にいるが
ぼくはこの世にはいない

だからきみたちは罪から
出ることができない
けれども、神さまが
いっしょにいてくださる

先生、あなたは誰ですか

それはずっと前から
話しているよ
きみたちに知ってほしいこと、
きみたちに気づいてほしいことが
たくさんある
けれども、ぼくはきみたちを
裁き捨てはしない

ぼくをきみたちにお遣わしになった方は
真実なお方だ
ぼくはその方の真実に満たされて
きみたちに語っている

ぼくが十字架につけられ
ここからいなくなったとき
きみたちは、神さまが一緒にいてくださる
ことがわかるだろう
ぼくが、自分の思いではなく
神さまの真実に満たされていた
ことがわかるだろう

ぼくを遣わした神さまは
いつもぼくと一緒にいてくださる
ぼくをひとりにはなさらない
ぼくも神さまと同じ心になって
きみたちといつも一緒にいよう
ぼくはきみたちをひとりにはしない

ぼくはここからいなくなる
きみたちはついて来れない

けれども、ぼくは、かならず戻ってくる
そして、きみたちと一緒にいる
ぼくはきみたちをひとりにはしない

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蒲田福音劇場 その100  「ぼくはきみを信じるよ」 [蒲田福音劇場]

蒲田福音劇場 その100 
「ぼくはきみを信じるよ」

ごらん、あの方を
神さまの小羊だ

きみたちは
何をさがしているのですか

先生、あなたはどこに
泊っておられるのですか

ぼくと一緒に来ないか
そうしたらわかるよ

おれたちは救い主にあったんだ
神さまが約束してくださった
あの救い主に

ぼくと一緒に歩こうよ

おれたちはあの方にあったんだ
聖書に書かれているあの方に
それはナザレの町のイエスだ

そんなことは信じられない

おまえも、おいでよ
自分の目で見てみなよ

きみはうそをついていない
誰もきみを信じなくても
ぼくはきみを信じるよ

どうしておれを信じてくれるのですか

きみは昨日いちじくの木の下にいたよね

どうしてそれがわかるのですか
あなたは神さまの子です
おれのことをなんでも
わかっていてくださいます

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蒲田福音劇場 その99 「神さまの情熱が一輪の花となった」 [蒲田福音劇場]

蒲田福音劇場 その99
「神さまの情熱が一輪の花となった」

神さまがなさることは
誰にもできないこと
神さまだけしかできないこと

夜の空を見上げよ
神さまはあの無数の星々を創造した
誰にも数えられないあの星々を
神さまだけはひとつひとつ数え
そこに輝けと招き出し
ひとつひとつに名前をつけた

神さまは永遠に生きている
いつでもいつまでも
わたしたちとともにいてくださる
どこでも世界の果てでも片隅でも
神さまは一緒にいてくださる

人は飽き、疲れ、倒れてしまう
神さまは飽きて投げ出してしまわない
疲れて止めてしまわない

神さまは疲れた者に力を与える
打ちひしがれた者に気力をみなぎらせる

人は神さまを望みとし
ふたたびいのちで満たされ
鷲のように翼を広げ
空へと飛び上がる
ぐんぐんと走り続け
ひたひたと歩き続ける

これが神さまの熱いお心
神さまのこの情熱が
一輪の花となり
わたしたちの間で咲いてくださった
それがイエスさま
イエスさまには神さまの
お心すべてが満ちている

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蒲田福音劇場 その98  「わたしのうしろにいてくださるお方」 [蒲田福音劇場]

蒲田福音劇場 その98 
「わたしのうしろにいてくださるお方」

あなたは救い主ですか
わたしたちがずっと待っていた
救い主ですか

とんでもない
わたしは救い主ではありません

では、あなたはエリヤですか
天に昇って行ったエリヤですか
また地に降りて来られたのですか

とんでもない
わたしはエリヤではありません

それなら、あの預言者ですか
昔神さまが送ると約束された
あの預言者ですか

とんでもない
わたしはあの預言者ではありません

わたしは声に過ぎません
荒れ野で叫ぶ声に過ぎません
神さまがお越しになられる
わたしたちの主が来られると
叫ぶ声に過ぎません

では、どうしてあなたは
洗礼を授けているのですか

わたしは水で洗礼を授けていますが
ほんとうは、あなたたちの知らないお方が
聖霊で洗礼を授けておられるのです
あなたがたがまだ会ったこともない
すばらしいお方が

そのお方はわたしをはるかに超えるお方で
わたしのうしろに
いつもいてくださいます

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