蒲田福音劇場 その97 「わたしではなくイエスが」

蒲田福音劇場　その97　
「わたしではなくイエスが」

この本には、うれしいお話し、
神さまからのうれしいお話が
書かれています
それはこうして始まりました

神さまが言われました

わたしはあなたより先に
ひとりの人を送り出すことにした
あなたの進む道を創るために

あなたが通る道を整えるために
まっすぐな道を備えるために

ヨルダン川でヨハネさんが言いました

さあ、神さまの方を向きましょう
自分のことばかり見ていないで
神さまの方を向きましょう

川の中に入りましょう
静かに息を吐きながら
頭の天辺まで水に沈めて
ゆっくり十まで数えて
息が全部無くなったら
顔をあげましょう
そしたら
神さまの息が胸に飛び込んできます
目が覚めて、神さまが見えてきます

じつはこれはわたしが
しているのではありません
　ほんとうはイエスさまが
わたしのうしろにいて
そうしてくださるのです

わたしはあなたたちを
水に沈めるだけですが
イエスさまはあなたたちの胸に
神さまの息を吹きこんでくださるのです

蒲田福音劇場 その96 「ぼくがいのちのパン」

蒲田福音劇場　その96　
「ぼくがいのちのパン」

ぼくがみんなに持ってきたパンは
ふつうのパンとは少し違うんだ
食べてもなくなることがない
お腹の中でまた膨らんでくるんだ
このパンを食べると
神さまのいのちとつながるよ
みんなのいのちとつながるよ
このパンを、どうぞ、食べてみて
神さまはぼくをいのちのパン係に
任命してくださった

イエスさま
神さまはどうしたら
喜んでくださいますか

それは、神さまが遣わしたぼくを
信頼することだ
そうすると、神さまは
お喜びになるよ

それじゃあ、イエスさま
わたしたちがあなたを
信頼できるように
何かしてみてください
たとえば、むかし
荒れ野を旅する
わたしたちの先祖に
天からのパン、マンナを
神さまは降らせてくださった
と言うじゃないですか

そうだよ
神さまは天からパンを降らせ
人びとにいのちを与えたんだ

じゃあ、イエスさま
そのパンをわたしたちにください
いつもわたしたちにください

神さまはもうそうしてくださっているよ
ぼくがいのちのパンなんだ
ぼくと一緒にいれば
お腹が空いてもまた満たされるよ
ぼくと一緒にいれば
喉が渇いてもまた潤うよ

蒲田福音劇場 その95 「さらに旅を続けなさい」

蒲田福音劇場　その95　

「さらに旅を続けなさい」

故郷から旅立ちなさい
家を出なさい

神さま、どうしてわたしなんかに
話しかけてくださるのですか

故郷から旅立ちなさい
家を出なさい

神さま、どこへ行けばよいのですか
行く先を教えてください

わたしがあなたを導く
あなたの前に道を創る

どこにお導きくださるのでしょうか
道はどこにいたるのでしょうか
そもそも道はどこにあるのでしょうか

あなたは名もない小さな者だが
わたしの目にはとうとい
わたしはあなたの名前を知っている
わたしはあなたを通して
世界に愛を伝える

さあ、旅立ちなさい

いや、わたしはもう75才になるのです

さあ、旅立ちなさい

ああ、やっと見えた
美しい土地だ
ここが目的地に違いない

この土地はあなたにではなく
あなたの子孫に与える
あなたはさらに旅を続けなさい
わたしがともに歩もう

蒲田福音劇場 その94 「いつまでもつながっているために」

蒲田福音劇場　その94　

「いつまでもつながっているために」

みんなの中で
天国に行ったことのある人はいますか

ぼくはあるんだ
ぼくはじつは
天国からここにやって来たんだ
天国の神さまが
ぼくをここに送ってくださったんだ

だから、ぼくは
天国に帰られなければならない
天国に上って行かなければならない

それは、みんなを神さまとつなげるため
みんなのいのちを
神さまのいのちとつなげるため
そして、みんなをみんなとつなげるため
みんなのいのちを
みんなのいのちとつなげるためなんだ

ぼくは神さまの子どもなんだ
ぼくは神さまからとても
大切にしていただいている
でも、神さまは、大切なぼくを
みんなにプレゼントするほどに
みんなのことを愛しておられる
それは、ぼくの友達のみんなが
ひとりも手を離すことなく
ずっといつまでも
神さまとつながっているためだ
ずっといつまでも
みんながみんなとつながっているためだ

神さまがぼくをここに送ったのは
みんなを怒るためではないよ
みんなを神さまとつなぎあわせ
みんなとみんなをつなぎあわせ
それがずっといつまでも
つづくためなんだ

蒲田福音劇場 その93 「神さまからのあずかりもの」

蒲田福音劇場　その93　
「神さまからのあずかりもの」

口は、怒鳴ったり
悪口を言ったりするためではなく
美しい歌を歌い
やさしく声をかけるために

目は、にらみつけたり
見張ったりするためではなく
美しいものを見
見守るために

耳は、人のうわさを気にしたり
嫌なことを聞いたりするためではなく
美しい音楽に浸り
心に沁みる言葉を聞くために

手は、叩いたり
壊したりするためではなく
握手をし
創り出すために

足は、蹴っ飛ばしたり
踏みつけたりするためではなく
友を訪ね
倒れている人に駆け寄るために

頭は、自分のことだけ思ったり
人のやっつけ方を考えたりするのではなく
知らない人のことを想像し
知らないことを知ろうとするために

こころは、憎んだり
いばったりするためではなく
やさしくなり
愛するために

神さまがぼくらに
くださったもの
あずけてくださったもの

蒲田福音劇場 その92 「ぼくたちの真ん中には神さまが」

蒲田福音劇場　その92　
「ぼくたちの真ん中には神さまが」

イエスさま、神さまはどこにいるのですか

神さまは目には見えないよ
神さまをここで見た
神さまをあそこで見た
なんて言うことはできないんだ
神さまはぼくたちの奥の奥にいるんだよ

たしかに神さまを見たくなるよね
でも見ることはできない
ほら、神さまをここで見た
ほら、神さまをあそこで見た
と言う人がいても
見に行かなくていいよ

そんなところに行かなくても
空に光るかみなりのように
神さまは本当は
誰にでもわかるんだ

それからね
神さまはぼくたちの中の
わがまま虫をやっつけてくれるよ
いばりんぼうもやっつけてくれるよ

そして、かわりに
神さまがぼくたちの奥の奥に
住んでくださるよ
宿ってくださるよ

ぼくたちの真ん中には
わがまま虫でもいばりんぼうでもなく
神さまが生きていてくださるんだ

蒲田福音劇場 その91 「ぼくはいばらないよ」

蒲田福音劇場　その91　
「ぼくはいばらないよ」

自分は強い、自分には力がある
といばりながら
小さい人をなぐったりけったり
地面に倒したり押さえつけたりする人は
しあわせなんかじゃない、すごく不幸せだ
そんなことをするくらいなら
首に重りをつけられて
海に沈められた方がましだ

自分は正しい、こいつは間違っている
といばりつづけるのではなく
その人が反省し、あやまれば
その度に赦すんだ
七回そんなことをくり返しても
今度こそは赦さないなどと言わずに
七回赦すんだ

神さまを信じる心を
もっと強くしてください
などと祈ってはだめだよ
神さまにお任せする心が
いまほんの少しでもあれば
神さまがとてもすばらしいことを
してくださっておられることが
わかるはずだ

ぼくはこんなすごいことをした
ぼくはこんなにたくさんのことをした
だからごほうびをいっぱいもらえるぞ
なんていばっては駄目だよ
神さま、こんなすごいことをありがとう
こんなにたくさんのことを
ありがとうございます
ほんの少しですが受け取ってください
と感謝の心をおささげするんだ

ぼくは誰も倒さないよ
倒れている人を起き上がらせるよ
ぼくは何度でも赦すよ
490回でも赦すよ
ぼくを信頼して大丈夫だよ
どんなときでもぼくがいっしょにいるよ
ぼくはいばらないよ
ぼくはきみと神さまにお仕えするよ

蒲田福音劇場 その90 「お金を返してもらうよりも」

蒲田福音劇場　その90

「お金を返してもらうよりも」

わたしが預けた財産を
あなたはどんなことに使っていますか
無駄遣いなどしていませんか

神さま
たしかにぼくは預かった財産を
無駄遣いしていました
自分がぜいたくをしたり遊んだりする
ことばかりに使っていました

さあ、どうしよう
どうしたら預けていただいたこの財産を
神さまに喜ばれるように
使うことができるだろうか

そうだ、こうしよう

あなたは神さまに100万円
払わなければと思っているのですね
80万円で大丈夫です
神さまは20万円安くしてくださいました

あなたも神さまに100万円
払わなければと思っているのですね
50万円で大丈夫です
神さまは半分にしてくださいました

あなたも神さまに100万円ですか
一円も返せなくても大丈夫です
神さまはあなたの借金を
ゼロにしてくださいました

あなたからお金を返してもらうよりも
あなた自身が帰って来ることの方が
神さまには大切なのです

わたしたちもお金よりも
神さまの方が大切なのです

蒲田福音劇場 その89 「誰でも来ていいよ どこに座ってもいいよ」

蒲田福音劇場　その89

「誰でも来ていいよ
どこに座ってもいいよ」

イエスさまが言われました

ここは神さまのパーティ会場
誰でも来ていいよ
偉い人も偉くない人も
お金持ちも貧しい人も
立派な人も立派でない人も
どんな人でも来ていいよ

そして、どの席にすわってもいいよ
ここは偉い人の席
そこはお金持ちの席
あそこは立派な人の席
王さまのパーティなら
決まっているけれども
ここは神さまのパーティ会場
誰でも来ていいよ
どこに座ってもいいよ

ここは神さまのパーティ会場
ここは楽しいパーティ会場
いろいろな人がいるよ
いろいろな人とお話ができるよ
おいしい食べ物があるよ
おいしい飲み物もあるよ
神さまがいっしょにいるよ
神さまが皆と一緒にいるよ
楽しいなあ
うれしいなあ
ここってどこですかって
ここだよ
ここ
いま、きみがいるここ
ここは神さまのパーティ会場

蒲田福音劇場 その88 「安息日でも牛やロバには 水を飲ませる」

蒲田福音劇場　その88

「安息日でも牛やロバには
水を飲ませる」

先生、ありがとうございます
先生のお話しを聞いて
神さまのことが何となく
わかるような気がしてきました

ところで、先生、
あの女の人を見てください
腰が曲がってしまって
どうしてもまっすぐに
伸ばすことができないのです
もう十八年も治らないのです

どうぞ、こちらに来てください
はい、あなたの病気は治りました

ああ、何ということでしょう
イエスさま、ありがとうございます
あなたが手をおいてくださった途端に
腰がまっすぐに伸びました
何とすばらしいことでしょう

おまえは何をしているのだ
今日は安息日
仕事をしてはいけないのだ
病人を治すなどとんでもない

あなたの言うことはでたらめだ
安息日でも牛やロバには
水を飲ませるではないか
この女の人も
神さまの大切な子どもだ
十八年も苦しんできたのだ
安息日でも
この苦しみから助けるのは
あたりまえではないか