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2024年3月24日 [今週の聖書の言葉]

【今週の聖書の言葉】
イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。(ヨハネ19:30)
 イエス・キリストは十字架でどのように苦しまれたのでしょうか。ヨハネ福音書によりますと、人びとはイエスを前にして「殺せ、殺せ、十字架につけろ」(19:16)と叫びます。
 イエスは十字架を背負わされ、「されこうべの場所」(ゴルゴタ)まで歩かされます。そこで、人びとはイエスを十字架につけます。左右には犯罪人の十字架が並んでいます。
 十字架の頭部には「ユダヤ人の王」と記されました。けれども、これは敬意ではなく、罪状です。ユダヤ人の王を僭称したという嘲笑の意もあるかもしれません。
 兵士たちはイエスの服をわけあいます。イエスは「渇く」と言います。これは詩編22編に重なります。「骨が数えられる程になったわたしのからだを/彼らはさらしものにして眺め、わたしの着物を分け/衣を取ろうとしてくじを引く」(詩編22:18-19)。「わたしは水となって注ぎ出され、骨はことごとくはずれ、心は胸の中で蝋のように溶ける。口は渇いて素焼きのかけらとなり/舌は上顎にはり付く。あなたはわたしを塵と死の中に打ち捨てられる」(詩編22:15-16)。
 服の分割とイエスのかわきは、イエスの心身が引き裂かれ、打ち砕かれることを意味しているのではないでしょうか。
 そして、イエスは息を引き取ります。イエス・キリストの苦しみの前でわたしたちは何を思うのでしょうか。わたしたちは無実なのでしょうか。
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