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2024年3月3日 [今週の聖書の言葉]

【今週の聖書の言葉】

命を与えるのは“霊”である。肉は何の役にも立たない。わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である。(ヨハネ6:63)

「霊」「命」とはなんでしょうか。「主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった」(創世記2:7)。わたしたちは土(物質)からできていますが、神さまはわたしたちに「命の息」を吹き入れてくださいました。これが「霊」です。
 つまり、「霊」とは「生命」ですが、これは有限な物質としての生命であるばかりでなく、永遠なる神さまとつながった永遠のいのちです。つまり、霊は、わたしたちの中に宿ってくださる神さまご自身です。この霊がわたしたちの中にいてくださいますから、わたしたちや世界に働きかけてくださる霊なる神さまをわたしたちは感じることができるのです。
 さらに、この霊は、愛と密接につながっています。パウロは、愛は霊が与えてくださる(ローマ15:30)と言い、「霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、 柔和、節制です」(ガラテヤ5:22)と言います。
 イエス・キリストはこの霊、愛、目に見えない神さまのことを人びとに伝えますが、人々はそれを物質や肉と区別できず、理解しません。そして、イエス・キリストを十字架に追いやってしまいます。
けれども、神さまは、本来は死刑台である十字架を、神さまとわたしたち、霊と物質をつなぐ橋にしてくださいました。わたしたちは、イエス・キリストを通して、とりわけ、十字架と復活を通して、目に見えない神さまと結ばれるのです。

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