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2021年12月19日 [今週の聖書の言葉]

【今週の聖書の言葉】

「天使は言った。『恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる』」(ルカ2:10)
 
 この病気はどうなるのか、足腰は悪くなるばかりなのか、家族の人生はどうなるのか、自分の日々の生活は維持できるのか、仕事は続けられるのか・・・わたしたちは、さまざまな不安や恐れを抱え、このままではいけない、どうしたらよいのか、しかし、どうにもならない、このままだとだめだ、と怯えています。
 わたしたちの心は、苦しみや悲しみや寂しさやいらだちや憎しみや憤怒でいっぱいです。ときどき楽しいことがあっても、それもまた否定的な想いの下に隠れてしまいます。
 二千年前、暗闇で野宿をしていた羊飼いたちも、恐怖や孤独や絶望に囲まれていたのではないでしょうか。けれども、天使は言います。「恐れるな。喜びの知らせがある」。
 この天使の声はわたしたちに届いているでしょうか。わたしたちは天使の声に耳を傾けているでしょうか。自分の声ばかり聞いているのではないでしょうか。
 天使はまばゆい姿で現れ高らかに語るとは限りません。むしろ、天使の言葉は、わたしたちには、別の姿で届くのではないでしょうか。
 わたしたちが目を閉じ、自分の思いを横に置き、黙祷し、静寂に耳を傾けるとき、聖書の言葉の表面の奥の深いところにある神のメッセージを求めるとき、一輪の花を咲かす深いところのいのちの力を想うとき、わたしたちには、恐れなくてもよい、大丈夫だ、あなたを創造し生かし続けるいのちの力がいつも注がれている、という喜びの知らせが聞こえてくるのではないでしょうか。

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