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2021年10月31日 [今週の聖書の言葉]

【今週の聖書の言葉】

「すべて外から人の体に入るものは、人を汚すことができない」(マルコ7:18)

イエスが生きていた社会では、これらを食べると汚れるとみなされているものがありました。また、このような人は汚らわしい、このような行為は汚らわしい、などとも考えられていました。汚れたものに接触すると汚れる、というのです。
たしかに、旧約聖書をみますと、そのようなことも書かれています。しかし、創世記には、より根本的なことが書かれています。
「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった」(創世記1:31)。
神は汚らわしいものなど創造していない、神が創造したものは、すべて、良い、美しい、と言うのです。
 人間の社会では、ときに、あの人たちは汚れているなどと思ってしまい、その考えが制度などで蔓延してしまうこともありますが、イエスは、創世記の言葉と同じように、汚れている人などいない、と知っていたのではないでしょうか。
何を食べたから、何をしたから、何だから汚れている、などとイエスは考えなかったでしょう。むしろ、そのような考えに怒りを覚えていたことでしょう。
だから、イエスは、その社会で、罪人だ、汚れているなどと言われ、斥けられていた人びとと親しく交わり、食事をともにしたのでしょう。
 これは汚れているという人間の想いによって、人をも自分をも汚してよいのか、とイエスは問いかけているのではないでしょうか。どうじに、自分は汚れていると苦しんでいる人に、あなたは汚れてなどないと語りかけているのではないでしょうか。

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