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2021年10月10日 [今週の聖書の言葉]

【今週の聖書の言葉】

「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」(マタイ22:21)
 
わたしたちが今持っているもの中には、自分の力で手に入れたものもありますが、そうでないものもあります。わたしたちが生きている世界、そして、わたしたちの命、わたしたち自身は、努力や代価と交換したものではなく、無償で与えられたものです。
 わたしたちは、この世界に生まれてくるとき、お金を払って命を買ったわけではありませんし、わたしたちが生きる世界の空間に賃料を払っているわけではありません。
 命も世界も、神がわたしたちに無条件であたえてくださったものです。わたしたちの人生もそうですし、わたしたち自身もそうかもしれません。
「神のものは神に返す」とはどういうことでしょうか。神のものとは、神からいただいたものです。わたしたちの命と世界は、自分のものではなく、神のものである、と知る。神のものを神に返すことは、まず、ここから始まるのではないでしょうか。
 けれども、始まりには続きがあります。わたしたちは、やがて地上の旅を終えます。その時は、わたしたちは、わたしたちの人生と命、そして、わたしたちが生活したこの空間を神にお返ししなければなりません。
 死は滅亡ではなく、返却なのではないでしょうか。神のものを神にお返しする日まで、わたしたちは神からいただいたものを大切にし続け、その時が来たら、感謝しつつお返しするのです。

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