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2021年8月22日 [今週の言葉]

【今週の聖書の言葉】

「天の国はからし種に似ている。人がこれを取って畑に蒔けば、どんな種よりも小さいのに、成長するとどの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て枝に巣を作るほどの木になる。」(マタイ13:31-32)

 わたしたちは母の胎に宿って二か月くらいの時、身長は数ミリ、体重も数グラムで、ぶどう1粒くらいだったそうです。誕生時は、個人差はありますが、数十センチ、数キログラムになる場合があります。成人になると、百数十センチ、数十キログラムにもなる人もいます。つまり、身長は数百倍、体重は一万倍くらいになるのです。
 植物の場合も、小さな種や苗木が、何千倍、何万倍に成長します。動植物の成長する力には驚かされます。成長する力は生命の力でもありましょう。そして、生命の力は、神の力でありましょう。神の力が働いている場を、神の国、あるいは、天の国と呼びます。
 小学校一年生の時、大きなマスのノートにひらがなを初めて書いて以来、今日までわたしたちは一体どれだけの文字を書いてきたことでしょうか。小学校に上がる前、初めて言葉を発して以来、今日までわたしたちは一体どれだけの言葉を紡いできたことでしょうか。たとえ、それが記録に残っていなかったとしても、その時間が積み重ねられて、わたしたちの人生の丘があります。
 自分の歩みを振り返ってみて、小さな種を大きく育ててきた、小さな夢を大きく実現してきた、と言えるようなことがなかったとしても、わたしたちの何十年もの、呼吸、足跡、考えたこと、感じたこと、出会った人、すれ違った人、触れた言葉は、莫大なものです。やはり、からし種は大きな木になり、いのちの営みは積み上げられてきているのです。神のいのちの力は働いているのです。

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