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 「殻を打ち破ってくださる愛の声」 [中高生向けのお話]

中高生礼拝 20190106 ルカ3:15-22 p.106

 「殻を打ち破ってくださる愛の声」

 皆さん、おはようございます。イエスさまは、三十才くらいのころ、人びとの前で、神さまのことについてお話をするようになったのですが、その少し前、ヨハネという人が現われて、この人も、神さまのことを人びとに話していました。

 そこで、人びとは、このヨハネさんが救い主、メシアではないか、と勘違いします。ところが、ヨハネさんは、それをきっぱりと否定しました。ふつうなら、ヨハネさんもいい気になって、じつはわたしは救い主だ、などと言いだしても不思議ではないのですが、ヨハネさんは決してそんなことはしませんでした。

 むしろ、イエスさまこそが本当の救い主だ、だから、イエスさまにこそ耳を傾けなければならないと訴えました。そして、イエスさまは、聖霊と火によって、わたしたちの殻を焼き払ってくださる、とヨハネは教えました。

 イエスさまが、聖霊と火によってわたしたちの殻を焼き払ってくださる、とはどういうことでしょうか。わたしたちは、自分の殻を閉じて、人の言うことに耳を傾けなかったり、自分だけで何でも決めよう、判断しようと思ったり、自分の考えが一番正しいと思ったりすることがないでしょうか。

 けれども、ほんとうは、自分の殻に閉じこもらないで、人の声にも耳を傾けた方が、人生の幅は広がり、豊かになるはずです。より良い人生になるはずです。また、今とは違う自分に、今の自分を乗り越えた新しい自分になれるのではないでしょうか。

 イエスさまは、わたしたちが今の殻を打ち破るのを手伝ってくださるのです。わたしたちが、今とは違う自分に変われますようにと、お祈りをすれば、イエスさまは、わたしたちを新しく造り替えてくださるのです。

 さて、今日の聖書で、イエスさまはヨハネから洗礼を受けました。すると、天が開き、「あなたはわたしの愛する子」という声が聞こえてきました。これは、直接には、神さまがイエスさまにかけた声ですが、天が開けて、その下の地上に響き渡ったことでしょうから、わたしたちにも向けられた言葉だと思って良いことでしょう。

 わたしたちは、誰からも愛されていないなどと思ってしまうことがありますが、じつは、神さまは、わたしたちのことを愛する子と思っていてくださるのです。わたしたちは、何もできない、誰からも愛されない子ではありません。神さまから愛されているのです。そのことを信じて、わたしたちが自分を閉じ込めている殻を打ち破り、新しい自分に生まれ変わり、新しい年をスタートさせようではありませんか。

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