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蒲田福音劇場その115 「神さまの音が聞こえる」 [蒲田福音劇場]

蒲田福音劇場その115

「神さまの音が聞こえる」

先生、どうすれば
神さまのことがわかるのでしょうか

自分でいくら考えても
神さまのことはわからないよ
もう一度新しく生まれなければ
神さまのことはわからない

でも、新しく生まれるなんてできません
お母さんのお腹の中にもどって
もう一度生まれるなんてできません

そうだね
でも、神さまにはそれがおできになる
水の中に深く潜ってごらん
だんだん息が苦しくなる
もう息ができなくなる
自分で息をしよう
自分は何でもできる
そういう自分が消えてしまう

そのとき、神さまが水の外に
引き上げてくださる
息ができるようになる
でも自分で息をしているのではない
神さまの息が胸の中に入ってくる
自分で生きるのでなく
神さまが生かしてくださる

自分が自分がと言っていると
ぼくたちはいつまでも自分だ
けれども、神さまの息が胸の中に
入ってくることに気づき
神さまに生かされていることに気づき
自分ではなく神さまに
お任せしようとするとき
ぼくたちは神さまの子どもにされる

風はどこから吹いて来るのかわからない
神さまのこともよくわからない
風は自由に吹いている
自分ではなくその風にお任せしよう
風は目に見えないが、音で知らせる
神さまも目に見えないが、耳をすませば
神さまの音が聞こえる
それはぼくたちの声よりも
ずっと静かで
ずっと平和で
ずっとあたたかく
ずっと力強いはずだ

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