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2022年2月6日 [今週の言葉]

【今週の聖書の言葉】

「神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。」(マルコ4:26-27)

「神の国」とは「神のいのちの力が働いている場」と考えることができるかもしれません。イエスはこの種蒔きのたとえにおいて、神について、ふたつの大事なことを述べているように思われます。
 ひとつは、「(人が)夜昼、寝起きしているうちに」という言葉には「人が夜寝ている間にも」という意味合いが感じられます。つまり、蒔かれた種は、人間の力ではなく、神の力によって育つ、ということでありましょう。
わたしたちは、あれこれ自分の力でやろうとして、うまく行けば自信を持ち、うまくいかなければ失望したりしますが、わたしたちの人生には、そして、わたしたちの中には、自分ではなく神が育ててくれるものがあるのではないでしょうか。わたしたちの中には、神が育ててくれる植物があるのではないでしょうか。
 もうひとつは、「その人は知らない」とあるように、わたしたちは、そのような神の力、神が育ててくれるものに気づかなかったり、すこし気づいたとしても、完全には知り得なかったりするのではないでしょうか。
 神の気配、神の存在、神の力に気づくことは大事ですが、どうじに、神はわたしたちが把握しきれない存在、わたしたちがわかったつもりになってしまってはいけない存在なのです。
 わたしたちは、わたしたちをはるかに超えた神の力、いのちの力に気づきつつ、神をわかったつもりにならないで、むしろ、これまで知らなかった神のあらたな恵みに少しでも深く触れたい、と祈りつつ、前に進み続けたいと思います。
 神を知ったと思えば、神からの恵みもその人にはそれだけしか見えないかも知れませんが、神を知り得ないが少しでも深く知りたいと思えば、その人はより多くの恵みに気づくのではないでしょうか。そして、それもまた、神がわたしたちの中に植物を成長させてくださっておられることではないでしょうか。

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