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2021年12月26日 [今週の聖書の言葉]

【今週の聖書の言葉】

 「ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。」(マタイ2:12)

神はわたしたちにどのようにして語りかけるのでしょうか。聖書の言葉、あるいは、讃美歌の一節、礼拝で聞いた言葉、自分の中に浮かぶ言葉にならない思いをそのように感じることもあるでしょう。あるいは、東からやってきた占星術の学者たちのように、夢での天使のお告げを神の言葉と受け止める場合もあるでしょう。

いずれにせよ、学者たちはイエスと出会うことによって、「ヘロデのところへ帰るな」という神のメッセージを受け取ったのでしょう。

それは、ヘロデのような生き方を止めて、新しい生き方を求めることだったのではないでしょうか。ヘロデのような生き方とは、自分の立場が脅かされることにつねに怯え、それゆえに、そのような者を警戒し、動きを抑えるような生き方のことではないでしょうか。

わたしたちは、自分を傷つける相手からは避難したり距離を置いたりしなくてはなりませんが、そうではなく、自分にとって好ましくない相手をただ追い払おう、ただやっつけようとする生き方は止めようとすべきではないでしょうか。

自分中心の思いで人を傷つけたり斥けたりねじ伏せたりする生き方から、他者の思いを不可能ながらも想像し、傷つけたり抑えつけたりせずに、むしろ、いたわり、その人に任せる生き方へと変われるように願い求めるのがよいのではないでしょうか。

あるいは、自分の人生を不安がるばかりの生き方から、神に委ねる、あるいは、委ねようとする、新しい道、これまでとは別の道を選ぶのがよいのではないでしょうか。イエスとの出会いはそれへと導いてくれるのではないでしょうか。

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