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「もう泣かなくてもいいよ、起きなさい」 [こども説教]

子ども説教20190721  ルカ7:11-17

「もう泣かなくてもいいよ、起きなさい」

 おはようございます。今から二千年前、ひとりの女の人がいました。この人の夫は死んでしまって、この女の人ひとりで男の子を育てていました。ところが、この男の子も死んでしまったのです。

 この男の子が棺桶に入れられて運ばれていたところ、そこをイエスさまが通りかかりました。イエスさまはこの女の人が涙を流して悲しんでいるのを見て、ご自分も心を痛めました。

 そして、この女の人に言いました。「もう泣かなくてもいいよ」。イエスさまはどうしてこんなことを言われたのでしょうか。イエスさまは棺桶に横たわっているその男の子に、起きなさい、と言われました。そしたら、その男の子は起き上がったのです。

 お母さんはどんなにうれしかったことでしょうか。イエスさまが、もう泣かなくてもいいよ、と言われたのにはこういう意味が込められていたのです。

 ところで、起き上がったのはこの男の子だけでなく、お母さんも起き上がったのではないでしょうか。お母さんは、男の子を失って、自分も死んでしまったみたいに、悲しみ、落ち込んでいました。

 けれども、男の子が起き上がることで、このお母さんも起き上がることができたのです。わたしたちの人生では、このお母さんのように涙をながすようなことが何度か起こりますが、そのつど、イエスさまが、もう泣かなくてもいいよ、起きなさい、と言ってくださいます。


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