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2021年6月27日 [今週の聖書の言葉]

【今週の聖書の言葉】

「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる」(マタイ6:33)

「これらのもの」とは、生きるために食べるもの、飲むもの、着るもののことでしょう。25節にはこうあります。「自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか」。
 わたしたちは、ふつう、命を保つためには食べ物や飲み物が、体を保つには着るものが必要だと考えます。「これらのもの」がなければ、命を維持できないと考えます。
 しかし、この個所のイエスの言葉は、命があってこその食べ物、飲み物、体があってこその着るもの、と言っているようにも聞こえます。あるいは、たとえ、食べ物、飲み物がなくても命があるではないか、たとえ、着るものがなくても、体があるではないか、と言っているように聞こえます。
 イエスは、命と体こそがすべての基本なのだと言っているのではないでしょうか。そして、それは、「神の国と神の義」を求めることで、あるいは、神の国と神の義の表れとして、与えられるものだと言っているのではないでしょうか。
 ようするに、イエスにとっては、神の国と神の義、そして、命と体こそが、わたしたち人間の土台であり基本であり根本であり、衣食は、それへのプラス・アルファなのだということではないでしょうか。
 わたしたちの人生においては、絶対必要なはずの衣食住や医療が欠けたり、さまざまな祈りが叶わなかったりすることがあります。そんな時、極論を言えば、神を疑うことさえありえます。
 しかし、たとえ足りないものがあったり苦しいことがあったりしても、神の国と神の義はわたしたちの命と体とともにある、とイエスは教えてくれているのではないでしょうか。

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