《使徒書の御言葉》その96 「キリストは、わたしたちとともに、愚かで、弱く、侮辱される者となってくださいました」

《使徒書の御言葉》その96　「キリストは、わたしたちとともに、愚かで、弱く、侮辱される者となってくださいました」

コリントの信徒への手紙一4:10 わたしたちはキリストのために愚か者となっているが、あなたがたはキリストを信じて賢い者となっています。わたしたちは弱いが、あなたがたは強い。あなたがたは尊敬されているが、わたしたちは侮辱されています。

※コリントの教会の中には、「自分たちは賢く、強く、尊敬に値するが、あなたたちは愚かで、弱く、侮辱を受けるのがふさわしい」という奢った態度をとる人びとがいたようです。教会に食べ物やお酒を持ち込み豪華に飲み食いしていた金持ちもいれば、その傍らでお腹を空かしていた貧しい人もいたようです。上の言葉でパウロは、それへの気づきと反省を促したのでしょう。そして、パウロ自身は、自分は愚かで弱く侮辱される者の側にいようと自分に言い聞かせたのではないでしょうか。なぜなら、イエス・キリストの生涯と十字架そのものがそうであったし、それを伝える者もそうならざるを得なかったからです。

今週の祈り　「神さま、悩み苦しむわたしたちを、静かな祈りへとお招きくださり、まことにありがとうございます。神さま、家族のことで、大きな痛みを抱えている友がいます。どうぞ、あなたの平安でその痛みを和らげてください。神さま、病を抱え、治療を受けている友がいます。どうぞ、あなたの御手をあててお癒しください。神さま、道が見いだせないでいる友がいます。どうぞ、道を切り開いてください。あなたご自身が道となってください。神さま、あなたを信じ、あなたに委ねようとする友がいます。どうぞ、どうぞ、お助け下さい。主イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン」