「それより、何して遊ぶ？」

子ども説教20180930　マルコ14:43-52

「それより、何して遊ぶ？」

　皆さん、おはようございます。皆さんは、お友達から、嫌なことを言われたら、どうしますか。同じように、嫌なことを言い返しますか。

　ある男の子が友達から「おまえは変な奴だなあ、おまえ、おかしいんじゃないの」と言われました。皆さんがこんなふうに言われたらどうしますか。「おまえこそ、変な奴だなあ。おまえこそ、おかしいんじゃないの」と言い返しますか。そうすると、ますます激しい言い合いになり、けんかにまでなってしまうかも知れませんね。

　ところが、この男の子は「ぼくは変な奴じゃないよ、おかしくないよ。それより、何して遊ぶ？」と答えたそうです。「ぼくは変な奴じゃないよ、おかしくないよ。それより、何して遊ぶ？」そして、ふたりで遊び始めたそうです。言い合いにもけんかにもならなかったのです。

　イエスさまもこれと少し似たようなことをしました。イエスさまのところに剣や棍棒を持った人たちがやってきて、イエスさまをつかまえたのですが、イエスさまはやり返すことなく、つかまってしまいました。

　そのとき、イエスさまは、あなたたちは強盗でもつかまえるようにわたしをつかまえるのですね、とだけ言って、あとは、イエスさまは、聖書の言葉、神さまの言葉を、頭の中で思い出されたのです。

　わたしたちも、人にひどいことをされても、やりかえさずに、聖書の言葉、神さまの言葉を思い出すことができるといいですね。そんなとき、どんな聖書の言葉を思い出すとよいでしょうか。皆さんも考えてみてください。

　ただし、ひどいことをされて、とても苦しくなったら、先生や大人の人に、「こんなことがあって、嫌な気持ちになりました」と相談することも、とても大事なことです。

（※ある本に記されていた、牧師さんの経験談をやや変形してお借りしました）