《使徒書の御言葉》その28 「罪の力から解き放たれ、神さまの力に包まれます」

《使徒書の御言葉》その28　「罪の力から解き放たれ、神さまの力に包まれます」

ローマの信徒への手紙6:10 キリストが死なれたのは、ただ一度罪に対して死なれたのであり、生きておられるのは、神に対して生きておられるのです。6:11 このように、あなたがたも自分は罪に対して死んでいるが、キリスト・イエスに結ばれて、神に対して生きているのだと考えなさい。

※わたしたちは、自分ではどうしようもないくらいに自分中心であり、他人を傷つけながら生きています。神さまを畏れず、また、信頼せずに生きています。わたしたちをこのようにひっぱる強大な力を聖書は「罪」と呼んでいます。けれども、キリストはこの罪の力に打ち克ってくださいました。これを上の聖書の言葉は「罪に対して死なれた」と表現しています。そして、キリストはこの罪の力の代わりに神さまの愛の力に委ねて生きる道を選ばれました。「神に対して生きておられる」とはこのことです。さらに、わたしたちもまたキリストとともに「罪に対して死ぬ」、つまり、罪の力ではなく、「神に対して生きる」、神さまの力によって生かされるのです。たしかに、わたしたちは依然として罪を犯し続けますが、その力はかつてのように決定的ではありません。罪とは正反対の力、罪にはるかにまさる神さまの力が、わたしたちを神さまに結び付けてくださるのです。

今週の祈り「神さま、今、私たちはあなたの前であなたにお委ねいたします。神さま、わたしたちの心をあなたに傾けますので、あなたの生ける水を満たしてください。神さま、ふらふらになっている友をあなたの強いみ腕でしっかりとお支えください。神さま、仕事や人間関係で苦しんでいる友にあなたがいつも寄り添っていてください。神さま、心や体のことで悩んでいる友にあなたの癒しの御手をあててください。神さま、あなたを信頼し、たがいに心を配りあう群れへとわたしたちをお育て下さい。イエス・キリストとともに、あなたを仰ぎつつ、このお祈りをおささげいたします。アーメン」