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イエスさまも苦しい [こども説教]

こども20210314  「イエスさまも苦しい」 マタイによる福音書26:69-75 (p.55 )
 皆さん、おはようございます。おひさしぶりですね。クリスマス以来ですね。今日は、皆さんにお会いできて、とてもうれしいです。
 さて、今、日本中、世界中は、コロナウィルスというものによって起こる病気で苦しんでいます。わたしたちも、学校やお仕事や毎日の生活で、いままでとは違う、ちょっと苦しいことを感じています。
 じつは、イエスさまも苦しんだのです。いま、教会は、イエスさまの苦しみのことを心に思い浮かべる期間なのです。この期間を受難節、あるいはレントと呼びます。
 イエスさまは、どんなことで苦しんでいるかというと、力の強い人たちにつかまえられ、悪口を言われ、傷つけられ、そして、十字架につけられて、殺されてしまうのです。そして、自分の仲間からも、知らない、と言われてしまうのです。
 イエスさまは、力の強い人たちにつかまえられる少し前に、自分の仲間である弟子たちに、「私が捕まえられると、あなたたちの誰かが私のことを知らないと言います」と言いました。
 ペトロさんは、「たとえみんながイエスさまを知らないと言っても、私はそんなことをしません」と言いました。けれども、イエスさまは、「あなたは、にわとりが鳴く前に、わたしのことを三度知らないと言います」と言いました。
 そして、イエスさまはつかまってしまいます。ペトロは自分も捕まってしまうのは怖いけれども、気になるので、そのうしろにそっとついていきました。
 すると、ある人が言いました。「あなたは、つかまったイエスと一緒にいた人ですね」。しかし、ペトロは「なんのことだ。わたしにはわからない」と答えました。
 また、ある人が言いました。「この人は、イエスと一緒にいました」。しかし、ペトロは「イエスなんて人は知らない」と答えました。
 もう一人の人が言いました。「あなたはたしかにイエスの仲間だ。話し方が同じだ」。しかし、ペトロは答えました。「イエスなんて人は知らない」・・・
 その時です。鶏が鳴きました。ペトロは、あなたは、にわとりが鳴く前に、わたしのことを三度知らないと言います」というイエスさまの言葉を思い出して、そこを逃げ出し、激しく泣き出しました。
 イエスさまのことを知らないなんて言ってしまって、ペトロさんはとても苦しくなったのではないでしょうか。そして、イエスさまも、ペトロさんにこんな人など知らないと三度も言われて、とても苦しかったのではないでしょうか。
 お祈りをいたします。神さま、わたしたちは今コロナなどで苦しんでいます。しかし、苦しんでいるのはわたしたちだけではありません。イエスさまも苦しまれました。イエスさまが私たちと一緒に苦しんでくださることを思い出させてください。イエスによって祈ります。

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