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2021年11月14日 [今週の言葉]

【今週の聖書の言葉】

「人に惑わされないように気をつけなさい。」(マルコ13:5)

 災害、病気、悪政、貧困、挫折、失業、暴力、暴言、虚偽など、わたしたちの人生にはさまざまな困難が生じます。そのとき、わたしたちは何を頼りに、何を支えとすればよいでしょうか。
 家族や友、場合によっては見知らぬ人が大きな助けになる場合もあるでしょう。人と人とのつながりの中で生かされることは非常に大切です。けれども、残念なことに、わたしたちを惑わす人もいます。救ってくれるように見えた人がそうでなかったこともあります。一見救いに見える派手な言葉にわたしたちは惹かれてしまいがちです。
 世の中から聞こえてくる情報が助けになる場合もあるでしょう。正確な情報を得て判断することも大切です。けれども、わたしたちは、ふたしかなうわさや強引な言葉に、揺さぶられてしまうこともないでしょうか。
 職場や人間関係でひどい目に遭うこともあるでしょう。誹謗中傷を受けたり、言い分を聞いてもらえずに処分されたり、解雇されたりすることもあるでしょう。そういうときどうしたらよいのか、わたしたちにはわかりません。
 濡れ衣を晴らしたり、相手の非を明らかにしたり、謝罪してもらったりすれば、心が楽になれるような気もしますが、それには多大な時間と費用と労力が必要な場合があるでしょう。そんなことをすれば、苦しめられた記憶が際限なく繰り返され、ますます苦しくなったり、そんなことをしても、相手がこちらの願う通りにはしてくれないこともあるでしょう。どうしたらよいのでしょうか。
 イエスは「最後まで耐え忍ぶ者は救われる」と言います。この言葉には、苦しみの中でも神があなたとともにいる、神はあなたをけっして見棄てず、むしろ、あなたとともに苦しみを負ってくれる、という前提があるのではないでしょうか。

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