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2021年10月24日 [今週の聖書の言葉]

【今週の聖書の言葉】

「神は霊である。だから、神を礼拝する者は、霊と真理をもって礼拝しなければならない。」(ヨハネによる福音書4:24)

 ここでは、神は霊である、と言われています。そうすると、神を礼拝する者がもつように言われている「霊」は、神自身のことなのでしょうか。それとも、わたしたち人間がもつ精神的な何かのことなのでしょうか。
 この聖書の言葉をこのように言い換えてみるとどうでしょうか。「神は目に見えない大切な存在である。だから、わたしたちも、目に見えない大切なものをもって、神を礼拝するのだ」
 では、わたしたちは、目に見えない大切なものをもっているでしょうか。わたしたち自身ではそのようなものを持てないようにも思えますが、目に見えない大切な存在である神が、その目に見えない大切さをわたしたちにわかちあたえてくださるのなら、わたしたちの中にもそれがありうるのではないでしょうか。
 「聖霊」という言葉は神の霊について使われます。あるいは、神自身が聖霊であるとも言われます。そうすると、わたしたちの中にある霊は、この聖霊がわたしたちにわかちあたえてくれたものであると考えることもできるでしょう。
 神経、精神といった熟語が示すように、漢字の「神」には「心」という意味もあります。神は目に見えない大切なものであり、心も目に見えない大切なものです。
 わたしたちの心の愛が神の愛に基づくように、わたしたちの心の良質な部分も神に由来するものであるかもしれません。人間には憎しみや自己中心もありますが、信仰、希望、愛のような美しいものもあります。これら目に見えない大切なものは、やはり、目に見えない大切な神からいただいたものではないでしょうか。

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